EA導入手順
EA導入方法(2)--MT4でEAを動かす
ここでは、XMのMT4に入れたEAを動かす手順を説明します。
EAを起動する
メタエディタは閉じて、MT4の起動画面に戻ります。
“ナビゲーター”のエキスパートアドバイザーにEAが表示されています。
EAを使って売買したい通貨ペアのチャートを表示してから、EAをそのチャートにドラッグ&ドロップします。
チャート表示の上にEAの設定画面のウィンドウが開きます。 説明の為に“ターミナル”は“エキスパート”タブを選択しています。
EAの設定
“全般”タブの“自動売買項目”、[自動売買を許可する]にチェックをいれます。
“パラメーターの入力”項目の“バリュー”に適切な値を入れます。 クリック(またはダブルクリック)で入力項目を反転させることで、入力できます。
パラメーターとは
EA制作者が使用する人が変更できるように設けた値入力項目です。 主にロット数や、価格などですが、多岐にわたる場合もあります。配布している方が詳しい説明をされると思うので、よく確認して下さい。最初に入力済みのものは初期値になります。EAを新しく起動し直す度に初期値に戻りますので、自分が設定する値をメモ書きにして置くことをおすすめします。
EAが動かない
EAが動かない場合は、プログラム上の原因を除いて以下2点が考えられます。
1.自動売買が許可になっていない
“ターミナル”の“エキスパート”タブ画面では、エキスパートアドバイザーの動作履歴が記録されています。 メッセージ欄に“Trade not Allowed”と表示される場合は自動売買が許可されていないということです。
自動売買の許可は、ツールバーの自動売買アイコンで簡単に確認できます。アイコンをクリックする度に許可と不許可が入れ替わります。
アイコンが緑 | 許可 | チャート右上のニコちゃんマークがニコ |
アイコンが赤 | 不許可 | チャート右上のニコちゃんマークが不機嫌 |
2.パラメーターの設定が適当でない
“パラメーター入力”タブで入力する、主に数字の単位などをもう一度確認してみましょう。 また、ロット数やストップレベルの関係で無理な値が設定されていることもあります。“ターミナル”の“エキスパート”タブ画面、メッセージ欄も確認してみましょう。
主なエラーメッセージ
130 invalid stop
- 指値買い(売り)の価格が、現在値よりも高い(安い)
- 逆指値買い(売り)の価格が、現在値よりも安い(高い)
- 買い(売り)ポジションの損切り値が、現在値よりも高い(安い)
- 売り(買い)ポジションの利確値が、現在値よりも安い(高い)
4107 invalid price parameter for trade function
取引しようとしている通貨ペアの小数点以下の数値があっていない
129 invalid price
主にサーバーとの通信に時間がかかってしまい、EAで売買を発注した値と現在値がずれて、注文が入らないとき
FX業者サーバーとのやりとりが正常に終了しない場合
- 4 Trade server is busy
- 136 Off quotes
- 137 Broker is busy
- 138 Requote
- 146 Trade context is busy
エラーの原因は「一時的にサーバーがダウンした」「インターネットの接続が切れた」「一度に複数の注文が出た」「別のEAから同時に注文が送信された」など様々ですが、いづれも一時的な事が多いので、頻繁にエラーが出るEAは一度配布者に確認を取るほうがいいでしょう。“ターミナル”の“エキスパート”タブ画面にあまりログ(エラーの記録)がたまるようですと、メモリを圧迫します。エラーの出やすいEAを起動させておくと、VPSで動作させている場合、頻繁に落ちる原因となります。一時的にしのぐのであれば、一度MT4を終了させることで、ログが消えますが、価格が動く(ティックごとに)度にEAは動作しますので、注意が必要です。
補足
チャートに挿入できるEAは、チャート1枚につき1つのみです。複数のEAを動かしたい場合は、チャートを相当分開いて、それぞれにドラッグ&ドロップして使います。もちろん同じ通貨ペアで、売りトラップや買いトラップのような両建てのEAを使う場合も、EAを2種類使うのであれば、2枚のチャートにそれぞれ起動させることになります。
EAを起動中にMT4をログアウト(ソフトを閉じる)したり、PCの電源を切ると自動売買もできなくなります。起動中はログアウトしたり、電源を切らないで下さい。 24時間EAを動かして自動売買したい方は、VPSの利用をおすすめします。